約 2,542,404 件
https://w.atwiki.jp/sokoku/pages/309.html
人材情報 列伝 モンテネグロの国王。 近年にオスマン帝国から独立し、公から国王へ昇格した。 バルカン戦争によって領土を拡大したが、 大戦に連合国として参戦し、枢軸国によって国土を占領される。 後にセルビアが奪還したが、返還はされず、 セルビアに吸収されてモンテネグロ王国は消滅した。 台詞 雇用時 「必ずや…戻って見せる…… 我が王国…ツルナ・ゴーラへ……!」 退却時 「私は…王…… ツルナ・ゴーラ国王だっ…!」 必殺スキル発動時 ボイス + 待機時 「我が民達よ……」 「許さぬ…決して……」 「王は…私だけだ……!」 「大洋よ…我らの声を伝えよ…!」 「我が王国は…ツルナ・ゴーラは……」 + 前進時 「戻ろう…祖国へ……」 「進め…進め…進め……!」 「我ら…怒濤となりて……」 「祖国へ…祖国を守護せんと……」 「聞け…!我らが声を…雄叫びを…!」 + 互角時 「祖国を…奪還せよ……!」 「我らは…屈従せぬ……!」 「翼よ…団結の叡智よ……」 「我ら…巨人となりて……」 「返せ…我が国を…返せ……!」 + 優勢時 「母なる地へ…祖国へ……!」 「ツルナ・ゴーラは…不滅…!」 「我らは…不滅…!永久に……!」 「おお…!明るき夜明けが……!」 「恐れよ…畏れよ…… 恐怖せよ…我らに……!」 + 劣勢時 「黒い…山…は……」 「ああ、我が母よ……」 「誇りを…意志を……」 「裏切られたのか…?私は…!」 「貴様ら…! 許さぬ…決して…決して…!」 基本情報 人種 スラヴ系 性別 女性 クラス フリーランス exp_mul 121 HP 2600 MP 250 攻撃 100 防御 100 魔力 80 魔抵抗 50 素早さ 85 技術 80 HP回復 65 MP回復 16 移動力 160 移動タイプ 歩兵 召喚数 1 召喚レベル 30% 成長率(%) HP MP 攻撃 防御 魔力 魔抗 技術 HP復 MP復 exp_mul 12 3 12 10 8 5 10 5 1 121→123→126→130(Lv.10ごとに増加) 耐性 斬撃 打撃 刺突 突撃 銃 狙撃 砲 火 水 風 土 光 神聖 空 +2 0 +4 +4 -2 -2 -2 -2 -2 -2 +3 0 0 0 幻覚 混乱 恐慌 石化 沈黙 毒 麻痺 即死 ドレイン 吸血 魔吸 闇 死霊 精神 0 0 +4 0 0 +2 +2 +2 -1 -1 -1 -1 -2 0 スキル 個人スキル スキル名 使用可能Lv. 攻撃倍率 発動距離 射程 属性 消費MP 備考 マインドブラスト 1~ 30(固定値) 500 精神 (必殺技)「3連射」「範囲攻撃」「幻覚・混乱・恐慌・石化・沈黙・麻痺:100%」 スラストフィールド 30~ (攻撃+技術)×15% 150 刺突 (必殺技)「貫通」「範囲攻撃」「36連射」 リーダースキル スキル名 使用可能Lv. 攻撃倍率 発動距離 射程 属性 消費MP 備考 部隊スキル 攻撃+15%、魔抵抗+15%、素早さ+50%、HP回復+30、MP回復+25、 混乱耐性+2、ドレイン耐性+2、石化耐性+2、刺突耐性+2 キャラ特徴 何人かいる王様人材の1人。意外な縁を持っている。 特徴的な顔グラと病んでそうなボイスで記憶に残りやすい。 そしてマインドブラストの発動ボイスが一番似合う。 全般 フリーランスをやや魔法側に寄せたようなステータスをもつ。しかし自前の魔法はもっておらず、スキルの付与もなければ耐性的にも見るべきものがない。 しかしHP回復の基礎値が65もあるうえに部隊スキルでさらに上昇するのでこの点は大きな個性だろう。 回復役がいない戦場でも軽傷なら自前の回復スキルと合わせてしぶとく戦えるし、大きくダメージを受けても暫く下がれば直ぐに復帰が可能。 当然国策「少数精鋭主義」はこの個性を殺してしまう。 広範囲に状態異常をもたらすマインドブラストを必殺として持っているが、この技は使いどころにコツが必要で、塹壕等に簡単に阻まれてしまう。 しっかり当てても技術が低いのであまり効果が見込めないという現実も厳しい。 素早さ上昇が大きいので部隊長として使えないわけではないが、どちらかと言えば陪審向きのキャラと言えるだろう。国王だけど。 あるいは彼女の活躍は諦めて25というMP回復を生かした後衛運用をするのも手か。 操作方法 最前列で塹壕に立て籠りひたすら拳銃で応戦する。 持ち前のHP回復で手榴弾等を投げられても直ぐに回復できるので安定感がある。 この時部下をフリーランスにするなら一緒に立て籠れば良いし、マグス辺りを率いるなら自分だけ前にでて迫撃砲や手榴弾の囮になろう。 そして騎兵がきたらパイクで串刺しにする。 マインドブラストは上記の通り技術の問題で効果が薄いので、国策や陪審雇用で技術が伸びてなければ召喚の群れに撃ってしまった方がよい。 刺突に強いので殴り合いに持ち込めれば銃兵や雪中歩兵に一方的な有利がとれるが、そういう機会はなかなかやってこないので頭の片隅にしまっておくこと。 但し決まると気持ち良い。 敵対時対処法 シナリオ雇用 人種 スラヴ系、トルコ系 兵科 フリーランス、エスクワイア、雪中歩兵、胸甲騎兵、ホームガード、選抜猟兵、マグス・シーカー、モーメン、イェフーディー 勢力のマスターとして 勢力名 モンテネグロ王国 人種 スラヴ系 兵科 フリーランス、エスクワイア、胸甲騎兵、ホームガード、選抜猟兵、マグス・シーカー、イェフーディー 前時代的なラインナップで王国の復活はかなり厳しい。 ホームガードで上手くコントロールしながらなんとか前衛を排除して、残った後衛を引き潰す…と口で言うのは簡単。 「戦争宣伝」で近代歩兵を補充できるので幾らか用意すると少し楽になる。 元ネタ 最初で最後のモンテネグロ国王であるニコラ・ミルコフ・ペトロヴィッチ=ニェゴシュ(1841~1921) ツルナゴーラ(モンテネグロ語)=モンテネグロ(イタリア語)でありどちらも「黒い山」の意(ツルナが黒でゴーラが山)。 ちなみにペータルとヴィットリオの配偶者はニコラの子供である。 素早さ+50%にMP回復+25があるので前衛兵科に銃を持たせればお手軽に強い部隊になる。問題は雇用が安定しないことか。 -- 名無しさん (2022-08-09 13 20 36) v1.01 素早さ70→85 -- 名無しさん (2022-12-12 21 08 15) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/1884.html
ボクメツ・シャワー UC 火文明 (5) 呪文 ■S・トリガー ■相手のパワー1000以下のクリーチャーをすべて破壊する。 ■相手のパワー2000以下のクリーチャーを1体破壊する。 作者:赤烏 フレーバーテキスト MG-04 「RULER」ばい菌どもはみんなメッサツ!! ――惨劇ニコラス・ドラグーン DMW-13 「ビギニング・レゾン」使い手をなくした秘奥義は、現象となって火山に暮らしていた。 収録 MG-04 「RULER」 DMW-13 「ビギニング・レゾン」 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/winningeleven/pages/40.html
ウェールズ代表 ポジション 選手名 リネーム 年齢 所属 GK ポーン ジョールズ ポール・ジョーンズ 40 CB カッチソン ダニエル“ダニー”ガビドン 28 CB ニルガーナ ルーウィン・ナイアタンガ 19 SB リナルド タッフィー リチャード・ダフィ 22 SB ベック ギャレス・ベイル 18 CMF カーム ロレンソン カール・ロビンソン 31 CMF カメル サレッチャー カール・フレッチャー 27 SMF デイミーズ サイモン・デイヴィス 28 SMF クルマソ ジェイソン・クーマス 28 WG ギルス ライアン・ジョゼフ・ギグス 33 CF ベラシー クレイグ・ダグラス・ベラミー 28 GK ブロンド ジェイソン・ブラウン 25 GK ワーム ダレン・ワード 33 CB コナイゾ ジェームズ・コリンズ 24 CB モートル クレイグ・モーギャン 22 SB サン ラレッツ サム・リケッツ 26 SB クリムス アンドリュー・クロフツ 23 SB エモアーク ロブ・エドワーズ 24 CMF レイドン ジョゼフ・クリストファー“ジョー”レドリー 20 SMF ヴォルザン デイヴィッド・ヴォーン 24 SMF ポーン ダリー ポール・パリー 27 ST コルテイル デイヴィッド“デイヴ”コッテリル 19 CF アールトウ ロバート・アーンショウ 26
https://w.atwiki.jp/suujitakutrpg/pages/127.html
リス・ホージュ 〔初登場〕2023年5月 〔通過シナリオ〕花冷えに亡く季節 〔一人称〕わたし 〔特徴〕 ・日本人とフランス人のハーフ。日本語名は宝寿リス。 ・物静か。基本的に一人でいることが多い。 ・笑った顔は見たことがないくらい、いつも無表情。自分でも最後に笑ったのがいつなのか覚えていない。 ・本が好きで、いつも本を読んでいる。 ・血管から白と赤が混ざった色の百合の花を咲かせている。(Lys rouge はフランス語で赤い百合の花) 〔関係したPC〕 ・テオ・エドワーズ(24) リス・ホージュネタバレ注意!
https://w.atwiki.jp/marurowa/pages/103.html
◆o64WaCEHNg氏が手がけた作品 NO. タイトル 登場人物 0014 ニコラス・D・ウルフウッドの受難 ニコラス・D・ウルフウッド 0021 ruins 御坂美琴 登場させたキャラ 1回 ニコラス・D・ウルフウッド、御坂美琴 作品に寄せられた感想 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mayshared/pages/1549.html
ラノで読む 私には幼いころ親友がいた。 名前はリコちゃん。 あの日に別れてから、二十年間会っていない。 ○ 「ママ! ちょっとお出かけしてくるわ! おともだちと遊ぶの!」 キッチンでクッキーを焼いていると、シルヴィアがマフラーを巻きながら言った。まだ六歳のシルヴィアが外で遊ぶのは心配だったけれど、家に閉じ込めておくわけにもいかない。 私は「車に気を付けるのよ」とシルヴィアの白い額にキスをする。ふんわりとしたブロンドの髪を撫でてやると、嬉しそうに目を細めた。 「うん。わたし気を付けるわ。じゃあいってきまーす!」 「三時のおやつまでには帰るのよー!」 「はーい!」 お気に入りの靴を履いてシルヴィアが元気よく玄関を飛び出していくのを見送り、私は再びキッチンへと挑む。 少し前まで双葉大学の研究生だった私は、今こうして自分が主婦として――母親としてお菓子作りに励んでいることが少しおかしかった。ラルヴァの研究に明け暮れていた頃はこんな日が来るとは夢にも思っていなかったのだ。もし夫のニコラスと出会っていなければ、私の人生はもっと味気のないものだったに違いない。 シルヴィアは私の実の娘ではない。ニコラスの連れ子だ。だけど私はシルヴィアを実の娘のように、あるいはそれ以上に愛しているし、シルヴィアもまた私のことを母として慕っていてくれているようだった。 夫のニコラスと結婚したのはつい一年前のことだ。 アメリカの研究機関から派遣されてきた彼と、双葉学園のラルヴァ研究室で出会ったのがなれ初めだった。バツイチで子持ちのニコラスとの結婚に父は猛反対したが、それも雪解けというのか、少し前に話をし、父もニコラスとシルヴィアを気に入りもうすっかりわだかまりはない。 私は幸せだ。家族に恵まれた私はきっと幸せ者だ。 だけれど悩みがないわけではない。 「ママ! 大変! カナちゃんが怪我をしちゃったの!」 クッキーをオーブンに入れようとした時、シルヴィアが大声を上げて飛び込んできた。もう帰ってきたのかしら、と思ったのだがシルヴィアの青い瞳には大粒の涙がたまっており、ずいぶんと慌てているようだった。 「どうしたのシルヴィア。怪我をしたの? 見せてごらん」 「違うのママ。わたしじゃないわ。カナちゃんが怪我したの。転んじゃって足から血を流しているの。とっても痛そうだわ」 「そう。そのカナちゃんはどこにいるの?」 「ここよ。ここにいるわ」 そう言ってシルヴィアは自分のすぐ隣を指した。 だがそこには誰もいない。女の子どころか、誰一人隣には立っていない。 ああ、まただ。またこの子の変な遊びが始まった。私は頭を抱えながらも救急箱から絆創膏取り出してシルヴィアに手渡した。 「はい。カナちゃんに貼ってあげなさい」 「うん。ありがとうママ! カナちゃん、わたしの部屋に行こうよ。そうだママ。クッキー焼いてるならカナちゃんの分もお願いね。絶対よ」 そう言ってシルヴィアは誰もいない空間に手をだし、誰かの手を引っ張る真似をしながら階段を駆け上っていく。 カナちゃんというのはシルヴィアの架空の友達だ。 現実には存在しない、空想上の女の子。 いわゆる“イマジナリー・コンパニオン”と呼ばれる心理現象である。幼少期の子どもに見られる行動で、ごっこ遊びの延長のようなものだ。いもしない人物をでっちあげ、一緒に遊ぶというものである。珍しいことではなく、多くの人が幼いころに経験したことがあると思う。 だけれどシルヴィアの場合は少し堂に入っていた。演技や嘘とは思えないほどに、本当にそこに友達がいるかのように振る舞っている。私自身、本当は見えない誰かがそこにいるのではないかという錯覚に陥ることがある。 実際に私はそれを『透明人間』ではないかと疑った。体を透明化する異能者は確かに存在する。だが触れることはできないし、実害もないようでやはりただの空想上の友達なのだろう。 「大丈夫さ一葉。いずれそんなこともしなくなるさ。子供の成長っていうのは早いからね」 先日ニコラスに相談したところ笑いながらそう言った。確かにその通りだ。イマジナリー・コンパニオンはせいぜい数か月ぐらいしか続かない。 別に心配する必要はないのだ。 クッキーを焼いた私は、シルヴィアの部屋をノックした。 「はーい。入ってママ」 ドアを開けると、シルヴィアがお人形を持って遊んでいた。どうやら向かいにはカナちゃんがいるらしく、座布団が用意されている。 「クッキー持ってきたわよ。これだけしかないから二人で分けて食べるのよ」 私は一人分のクッキーを床に置く。仮にカナちゃんの分のクッキーを用意したとしても、結局食べるのはシルヴィアだ。そんなに食べては晩ごはんが食べられなくなる。 ジュースを一杯置いて戻ろうとすると、シルヴィアは頬を膨らませながら「カナちゃんのジュースは?」と怒り出した。 「ああ、ごめんね。うっかりしてたわ」 そうかジュースもカナちゃんの分も持ってこなくてはいけなかったか。子供のごっこ遊びを無碍にもできず、私はその遊びに付き合った。 空想上の友達との遊びは微笑ましいが、私はふとシルヴィアは友達を欲しがっているのではいかと、寂しいのではないかと思った。 私は週に数回ほど双葉学園のラルヴァ研究の講師として仕事にでかけることがある。そういう場合はいつも従弟のところに預けているのだが、それでもやはり寂しさを覚えているのかもしれない。 同年代の遊び相手を欲しがっているのだろう。だからこそ空想の友達を作り寂しさを紛らわしていたのかもしれない。そう思うと胸が締め付けられる思いだった。世話になった双葉学園には悪いけれど、もう少し講師の仕事を減らそう。もっとシルヴィアと一緒にいる時間を増やそうと私は思った。少なくとも来年シルヴィアが双葉学園の初等部に入学するまでの間は。 そこでふと、私の両親も一時期共働きだったことがあると思い出した。 私がまだシルヴィアと同じ年の頃、父が経営しているドーナツ屋の業績は悪く、母がパートに出ていたのだ。 だから私は家に一人でいることが多かった。 そして私もまた、寂しさから空想の友達を作っていたことを思い出す。 記憶の彼方に消えてしまっていた、友達のことを。 ○ 確か私は彼女のことをリコちゃんと呼んでいた気がする。 私と同じ年の女の子。可愛らしい顔をしたショートヘアで、いつもウサギ柄のワンピースを着ている。 しかし私はそのリコちゃんの姿を思い描くことができない。当たり前だ。私は実際に彼女の姿を見たわけではないからだ。頭の中にしか存在しない。身もふたもない言い方をしてしまえば設定しか存在しない人物だ。 だけど確かにあの時の私にとって、リコちゃんは実在した。 確かにそこにいたのだ。 誰もいない部屋。日が沈まなければ誰も帰ってこない家。幼い私は孤独に押しつぶされそうだった。そんな私を救ってくれたのがリコちゃんだ。 日が暮れるまで一緒にお人形遊びをした。 飽きるまでままごともした。 眠たくなるまで一緒に絵本を読み、おやつも二人で分け合って食べた。 「もし私たちが大人になって、結婚しても友達でいようね。それでね、私の子どもとリコちゃんの子どももお友達になるの。きっとそれはとても幸せなことだわ」 他愛もない、そんな会話をしたことが微かに記憶にある。とはいえ一方的に私が言っただけだ。リコちゃんは喋らないのだから当たり前だ。 あまりに幼い時の話のせいで、どういう気持ちで接していたかはもう思い出せない。当時の私は自分が作り出した友達に対して一切の疑問を覚えずに遊んでいた。 きっとシルヴィアにとっても本当にカナちゃんはいるのだろう。 それを否定することはできないし、やってはいけない。いずれ本当の友達ができれば架空の友達のことなど忘れてしまうのだから。せめて、今だけは…… そこで私は研究者としての性なのか、イマジナリー・コンパニオンが本当はラルヴァではないかという考えに囚われた。 透明人間ではない。だが視えもせず触れられない、精神だけの空気のようなラルヴァがその正体だとしても何の不思議はない。 いわゆる幽霊とされる存在の可能性だってあるし、また別の精神生命体だという可能性だってなくはない。 だがそれを確認する術はないだろう。もしその手の新種のラルヴァを観測するとしたならば大がかりな機材や準備が必要になる。研究者としての血は騒ぐが、シルヴィアを実験などに付き合わせたくはないのだ。 だけれどもし、イマジナリー・コンパニオンがラルヴァとして“実在”するのならば、私はリコちゃんに謝りたいと思っていた。 ○ リコちゃんの存在を父も母も認めなかった。 私がリコちゃんの分のお菓子や夕食を用意して、と言ってもまったく取り合ってくれなかったし、いい加減にしなさいと叱られた覚えがある。あれは父なりに心配して言ってくれたことなのだろうが、幼い私にはショックだった。 だからリコちゃんと遊ぶのは恥ずかしいことだ。そう信じ込んだ。 私はリコちゃんとバイバイしなくちゃいけないと思ったのだ。幼い頭でどう別れるべきか考えたが、それは結局最低の別れ方となった。 「もうリコちゃんと遊ばない」 見えない相手に対して私は言った。 「もう二度と会わないわ。会っちゃダメなの。さようなら」 泣きながら言葉を紡ぎ、架空の友達を否定した。それ以来リコちゃんと遊んだ記憶はない。自分自身の中にいるリコちゃんを拒絶し、私は今このときまで彼女のことを思い出すことすらなかった。 だけれど架空の友達との別れは大人になるためには必要なことだ。 しかし、もしそれが本当は実在しているのだとしたら――私はなんて酷いことをリコちゃんに言ってしまったのだろう。 人生で初めての友達にあんなことを言ってしまったことを今更ながらに後悔する。 そのような過去のことを思い出しながらも、私は一通りの家事を終えていた。ひと段落ついたし、シルヴィアと遊ぼう。たまには一緒に昼寝をするのもいいかもしれない。そうしてシルヴィアの部屋に行くために階段を上ろうとすると、ドタドタとシルヴィアがちょうど降りてきた。 「どうしたの?」私は尋ねた。 「カナちゃんがもうママが迎えに来る時間だからって言うから、お見送りするのよ」 シルヴィアの言葉を聞き、カナちゃんにもママがいるのかと感心する。そこまでシルヴィアは空想しているのだろうか。 「ふうん。カナちゃんのママってどういう人なの?」 「うんとね。こうママみたいに髪が短くってね、可愛いウサギ柄の服を着ているのよ」 にかっと笑い私を見上げながらシルヴィアはそう言った。 その言葉を反芻し、私は身を固まらせる。それはどこかで聞いたような気がする。 「シルヴィア」 「なあにママ」 「カナちゃんのママはなんていうお名前なの?」 私が尋ねると、シルヴィアは隣にいるらしいカナちゃんに聞くような素振りを見せた。そうして「うん」と頷いてみせる。 「カナちゃんのママはね、リコちゃんって名前なんだって」 その名を聞き、私は目を見開いた。 ――もし私たちが大人になって、結婚しても友達でいようね。それでね、私の子どもとリコちゃんの子どももお友達になるの。きっとそれはとても幸せなことだわ。 あの時リコちゃんとした約束が頭に響く。 その約束は胸の中にしっとりと染み込み、心があったかくなっていく気がする。そうか。私が彼女のことを忘れても、彼女は私のことを忘れていなかったのだ。 私はキッチンへと足早に向かう。 「あれ、ママどうしたの?」 「お茶会の準備よ。今から私の大切な友達が来るんだもの。おもてなししなくちゃね」 私はリコちゃんへの仲直りの言葉を考えながら、ティータイムの用意をした。 お茶もお菓子も。 きっちり四人分で。 (了) トップに戻る 作品保管庫に戻る
https://w.atwiki.jp/khronos/pages/12.html
オープニング AOT幹部会議 シモンとニコラス 第4小隊の仲間たち 代表の遺した言葉 銃剣リグ・ヴェータ 次回予告 オープニング ナレーション 約200年前より行われてきた遺伝操作出生法… それは本来持ち得ない力 魔力を持つ者を生み出す方法 時の流れが技術力を進歩させ その出生法の成功率が格段に飛躍した 一方、遺伝子操作による能力の個体差が激しくなり いつしか優劣の区別をつけるようになった 遺伝子操作により生まれた者は 魔力を持つ者を精神的成功体 常人より身体的能力が高い者を肉体的成功体 と呼び、それぞれの特性を併せ持つ者も現れた 遺伝子操作による出生が一般に認知される中 敢えて遺伝子操作を行わずして生まれた者を ネイキッドと呼称し区別するようにもなった 世界を統括する組織AOTには 特に優秀な力を持つ精神的成功体が集まるのだった… AOT幹部会議 AOTアメリカ本部 幹部会議室 秋月正樹 …全員揃ったようだな では、臨時幹部会を始めようか テロップ AOT代表 秋月正樹 [あきづきまさき] 日系アメリカ人48歳 ネイキッド イリヤー・ムーロメツ 臨時の幹部会とは穏やかな話ではなさそうじゃな テロップ AOT第1小隊長 イリヤー・ムーロメツ [Илья Муромец] ロシア人78歳、階級中将 優性精神的成功体 優性肉体的成功体 コーネリア・マルティネス 急を要する議題なのか、説明を要求する テロップ AOT第2小隊長 コーネリア・マルティネス [Cornelia Martinez] アメリカ人28歳、階級大佐 優性精神的成功体 優性肉体的成功体 秋月正樹 実はAOTへのスポンサー申し込みが2件あってな それに関して受け入れるべきか否かの話だったのだ アルフォンソ・ロンバルティ なるほど… それでボクたち小隊長に意見を聞こうとしたわけですか? テロップ AOT第3小隊長 アルフォンソ・ロンバルディ [Alfonso Lombardi] スペイン人24歳、階級少佐 劣性精神的成功体 秋月正樹 ああ、そうだ ニコラス・ガルシア では、詳細を聞こう… 二人いるのだったな? テロップ AOT第4小隊長 ニコラス・ガルシア [Nicholas Garcia] アメリカ人44歳、階級少佐 優性精神的成功体 劣性肉体的成功体 秋月正樹 まず一人目は電機軍需産業EAIC会長 マジード・アリー・ムフタールだ リリー・ベルヴァルト ウチ、その人知ってるんだよん 確か、え~っと… テロップ AOT第5小隊長その1 リリー・ベルヴァルト [Lilli Berwald] ドイツ人8歳、階級大尉 優性精神的成功体 マルティナ・ベルヴァルト 電化製品や軍事兵器を開発してる会社のシャッチョさんで あたちのお家の電化製品の八割はこの会社製だわさ テロップ AOT第5小隊長その2 マルティナ・ベルヴァルト [Martina Berwald] ドイツ人8歳、階級大尉 優性精神的成功体 シモーネ・ベルヴァルト シャチョーさんじゃなくてカイチョーさん 代表が言ったの聞かなきゃダメだっちゃ テロップ AOT第5小隊長その3 シモーネ・ベルヴァルト [Simone Berwald] ドイツ人8歳、階級大尉 優性精神的成功体 リクハルド・ハッカライネン 俺ちゃんはそれよりもう一人の方が気になるぜ 美人だったら無条件で受け入れてもオーケーだ テロップ AOT第6小隊長 リクハルド・ハッカライネン [Rikhard Hakkarainen] フィンランド人32歳、階級大尉 劣性精神的成功体 優性肉体的成功体 コーネリア・マルティネス 口を慎め、リクハルド プライベートならばともかく このような場での発言としては感心しないぞ リクハルド・ハッカライネン オーケー、クールビューティー姐さん アンタに言われちゃ従わねぇとな、俺ちゃん了解だ ヴィリアム・レーンクヴィスト では、秋月代表… もう一人のスポンサー希望者についてお聞かせください テロップ AOT第7小隊長 ヴィリアム・レーンクヴィス [William Rehnqvist] スウェーデン人25歳、階級少佐 優性精神的成功体 優性肉体的成功体 秋月正樹 もう一人がかなりの要注意人物でな… 武器商人を自称しているランダという女で 出身地年齢不詳、名前に関してもおそらく偽名だ リクハルド・ハッカライネン うひょー、謎多き女ってのはすっげー惹かれるぜ さぞや絶世の美女なんだろうな、俺ちゃん興味津々だぜ コーネリア・マルティネス 先程の私の言葉… 理解出来てはいないようだな、リクハルド? リクハルド・ハッカライネン さっきは黙るって言ったが本当に女だとは思わなかったのさ 怒りすぎるとシワが増えて、せっかくの美人が台無しだ それだと俺ちゃんガッカリするぜ? コーネリア・マルティネス 貴様…私を愚弄する気か!? リリー・ベルヴァルト アハハハ…!! リク兄怒られてる、カッコ悪いんだよん リクハルド・ハッカライネン やれやれ、おチビちゃんも言いたい放題だな… まぁ、10年後のナイスバディに期待して許してやるよ マルティナ・ベルヴァルト リク兄がなんかエッチなソーゾーしてるだわさ、サイテー!! アルフォンソ・ロンバルディ 全く君たちには危機感がないね… エリートたる僕が君たちと同じ地位にいると思うと 心のドン底から悲しみが込み上げてくるよ シモーネ・ベルヴァルト 黙んなよ、精神的ヘタレのくせに生意気だっちゃ アルフォンソ・ロンバルディ て、訂正しろ!!断じて…断じて許さないぞ、今の言葉!! 僕は代々第3小隊長を務める名門ロンバルディ家出身… エリート中のエリートなんだぞ!! イリヤー・ムーロメツ 静かにするのじゃ!! アルフォンソ・ロンバルディ クッ………… イリヤー・ムーロメツ まずは代表自身の考えをお聞かせ願いたいのじゃが… 秋月正樹 この組織の運営には莫大な費用が掛かる… まずは二人のスポンサー希望者との面談を行いたい …もちろん受け入れる方向で話を進めるつもりだ イリヤー・ムーロメツ なるほどな…この組織も相当な金喰い虫じゃし 組織を運営する上でスポンサーは多い方がいいじゃろうな 秋月正樹 シモン、君はどう思うかね? シモン・フェルナンデス EAIC会長のマジード・アリー・ムフタールはともかく 素性が分からないランダという女、危険であると考えます …自分はランダへの面談は避けるべきであると進言します テロップ AOT第4小隊長補佐 シモン・フェルナンデス [Simon Fernandez] スペイン人20歳、階級少尉 優性肉体的成功体 アルフォンソ・ロンバルディ 小隊長でもない君が代表に対して進言だって? 図々しいにも程があるねぇ、だいたい君は魔力を持たないし AOTに所属すること自体おかしいのさ、自重したまえ シモン・フェルナンデス ………………………… アルフォンソ・ロンバルディ おやおや、何だいその目は? 言いたいことがあるなら言ってみなよ だけど第4小隊がどうなっても知らないよ イリヤー・ムーロメツ またお前かアルフォンソ、いい加減にせい!! アルフォンソ・ロンバルディ クッ…わ、分かりましたよ、ムーロメツ殿 すみませんでした イリヤー・ムーロメツ シモン、お前の考えも分かるのじゃが この集まりの中ではお前が一番発言権が低い… 儂としてはその考えに賛同は出来ん、他の者はどうか? コーネリア・マルティネス 私もムーロメツ卿や代表に賛同する リクハルド・ハッカライネン 俺ちゃんはクールビューティー姐さんに従うぜ ってことで、面談には異議なしだ リリー・ベルヴァルト ウチもみんなの意見に大賛成するんだよん マルティナ・ベルヴァルト あたちも賛成だわさ シモーネ・ベルヴァルト ミーも異議なしなんだっちゃ ヴィリアム・レーンクヴィスト 私も皆と同意見です ガルシア殿はシモンと同意見ですか? ニコラス・ガルシア 個人的な意見ではシモンと同じ考えだ… しかしこの組織の幹部である以上は 運営に関しても考慮せねばなるまい、賛成する 秋月正樹 話はまとまったようだな 急ではあるが面談は明朝10時よりここで行う 秋月正樹 会場の警備は第4小隊 その周辺の哨戒はその他小隊に任せる では、解散だ シモンとニコラス AOTアメリカ本部 廊下 ニコラス・ガルシア お前を代表に無理を言ってまで幹部会に出席させたのに 気分を害する部分があったろう、すまなかったなシモン シモン・フェルナンデス 隊長が謝罪するようなことではありません 本来なら自分はAOTに所属していること自体が 有り得ないことだというのは承知しています ニコラス・ガルシア お前らしい答えだな、安心したよ ニコラス・ガルシア だが私は世界を導く存在が 必ずしも魔力を持つ者である必要はないと考えている シモン・フェルナンデス では、その可能性が自分にはあると 隊長はそう考えているのですか? ニコラス・ガルシア そうだ、シモン…お前にはその可能性を… そしてそれを実現できるカリスマ性を持つと私は見抜いた だから通常の軍に属していたお前をAOTに引き抜いた シモン・フェルナンデス 自分にカリスマ性が…? いくら隊長の言うことでも根拠のないことは にわかには信じられません ニコラス・ガルシア まぁ、いい…次は小隊ミーティングだ 先に行くが遅れるなよ (ニコラス、去る) シモン・フェルナンデス まさか隊長はリグ・ヴェーダに秘められたあの力のことを? いやそれは有り得ない、あの力だけは… 俺は紅の閃光に戻るわけにはいかない… シモン・フェルナンデス 隊長が俺をAOTに引き抜いた真意とは何だ…? 第4小隊の仲間たち AOTアメリカ本部 第4小隊待機所 ニコラス・ガルシア さて、全員集まったな… 先程与えられた明日の任務についての連絡だ ニコラス・ガルシア AOTへのスポンサー希望者との面談が行われる その会場の警備を我々第4小隊が担当することになった シルヴィア・パパンドレウ あら、代表の護衛任務だなんて光栄じゃない お姉さん、張りきっちゃうわよ テロップ AOT第4小隊員 シルヴィア・パパンドレウ [Sylvia Papandreou] ギリシャ人23歳、階級軍曹 優性精神的成功体 ルクレツィア・ディ・カプア どんな任務でも同じように張り切れって… ま、アタシとしちゃ偵察的な任務の方が向いてるんだけどね テロップ AOT第4小隊員 ルクレツィア・ディ・カプア [Lucrezia di Capua] イタリア人24歳、階級軍曹 優性精神的成功体 劣性肉体的成功体 シルヴィア・パパンドレウ まったくルクちゃんったら仕事熱心なんだから… たまには息抜きも必要よ、仕事のしすぎはお肌に悪いし 美容に気を使わないと婚期逃しちゃうんだから ルクレツィア・ディ・カプア 結婚願望あってどうしてAOTなんかにいるんだ? 余計に婚期逃すだろ シルヴィア・パパンドレウ AOTで隊員やって温かい家庭も持って 可愛い子供もいるのってすごくない? きっとカリスマ魔女ママって呼ばれるわよ、憧れちゃうわ ルクレツィア・ディ・カプア 呆れて何も言えないね… シルヴィアらしいと言えばらしいか 梁紅玉 無駄話はそこまでにしておけ 隊長、拙者たちだけで会場の警備とのことですが 他の小隊はどうしているのですか? テロップ AOT第4小隊員 梁紅玉 [りょうこうぎょく] 中国人22歳、階級曹長 劣性精神的成功体 優性肉体的成功体 ニコラス・ガルシア 他の小隊は周辺の哨戒任務に付くことになっている 余程のことがない限りは外からの襲撃はないだろう 梁紅玉 外部からの襲撃は大丈夫ですか… その表現は内部は危険かもしれないと 解釈しても差し支えないでしょうか? ニコラス・ガルシア その可能性もゼロではない 面談の相手に問題があってな… 秋月望愛 それじゃパパが危険ですよ…!! 望愛、そんなのイヤです!! テロップ AOT第4小隊員 秋月望愛 [あきづきのあ] 日系アメリカ人18歳、階級伍長 優性精神的成功体 ニコラス・ガルシア 心配する必要はないぞ、望愛 私やシモンの力を信じろ、必ず何事も無く終わらせる …なぁ、シモン? シモン・フェルナンデス ………………………… 秋月望愛 シモンどうしちゃったの? ムスっとした表情で黙っちゃって… シモン・フェルナンデス いや、何でもない… シモン・フェルナンデス だが、隊長の言う通りだ 俺たち第4小隊がしっかり警備をやれば 代表には何も起こることはない 秋月望愛 うん、そうだね… シモンや隊長がいれば大丈夫だよね 望愛も頑張る!! シルヴィア・パパンドレウ 望愛ちゃんたらお姉さんたちのことは 頼りにしてないのかしら? これでも攻撃魔法には自信があるのよ 秋月望愛 あ、ごめんごめん シルヴィアさんもルクレツィアさんも紅玉さんも 同じくらいに頼りにしてるよ、だからパパのことお願いね ルクレツィア・ディ・カプパ 任せときなって アタシの腕にかかれば ネズミ一匹たりとも代表には近づけさせないさ 梁紅玉 拙者も武士の端くれ… 使える主はどんなことでも守り抜く覚悟だ 秋月望愛 みんな、ありがとう!! 明日、力を合わせて頑張ろうね!! ニコラス・ガルシア 面談は明朝10時よりAOT本部の幹部会議室で行われる 各自一時間前には配置に付くようにしろ では、解散だ (画面が暗転) ナレーション 幹部会後の会話、第4小隊ミーティングを経て シモンはニコラスに対して不信感を抱き始めた シモンの過去…それは本人も語りたくない過去… それを知っているような素振りを見せたニコラス そして夜になり、ニコラスは秋月代表に呼ばれ 代表の自室へと赴くのであった… 代表の遺した言葉 AOTアメリカ本部 代表室 秋月正樹 明日が大切な任務なのに呼び出して悪いな ニコラス・ガルシア いえ、気にしないで下さい… それよりも何かあったのですか? 秋月正樹 遺言とでも言うべきかな? 明日、私にもしものことがあったら AOTを、世界を…そして望愛のことを頼む ニコラス・ガルシア 代表… 秋月正樹 湿っぽくなってしまったな、すまん お前には苦労かけてばかりだな 秋月正樹 だが、お前は小隊長の中で一番信頼してるからこそだ 望愛を配属したのも、シモンのAOT所属を許可したのも… 秋月正樹 ところでシモンの過去の話…紅の閃光… 奴に秘められた力、本当なのか? ニコラス・ガルシア 私は彼の軍時代を見たことがあります 何かに取り憑かれたかのような絶大な破壊力… おそらく神憑りでしょう ニコラス・ガルシア その時は力に飲み込まれ暴走し 破壊の限りを尽くす虐殺者でした… 秋月正樹 閃光の如く返り血を浴びたことから付いた通り名… それが紅の閃光たる由縁か ニコラス・ガルシア しかし私は信じているのです… 彼がその力を使いこなした時にこそ 世界を導く存在になりうると… 秋月正樹 ならばひとつ聞いてもいいか? ニコラス・ガルシア …何でしょうか? 秋月正樹 私はお前のことを信用しているが シモンのその力のことは信用してもいいのか? ニコラス・ガルシア 彼の目を見れば分かります シモンは信頼に値する男であると… それに私の息子ともよく似ている 秋月正樹 お前の息子…名はリオンと言ったな… まだ13歳の子供と聞いたことがあるが シモンと似ているとは…? ニコラス・ガルシア リオンには無限の可能性を秘める光… シモンには破壊…相反する存在とも見えますが 私には分かるのです… ニコラス・ガルシア 二人の目からは己の信念を貫く強い意志を感じる ゆくゆくは二人は世界にとって大きな存在となるでしょう 秋月正樹 よく分かった…私もシモンを信じよう… そしていずれAOTの一員となるであろうお前の息子もな… では、明日の面談が良い方向に進むことを祈り乾杯だ ニコラス・ガルシア それでは頂きます、乾杯!! 銃剣リグ・ヴェータ AOTアメリカ本部 中庭 シモン・フェルナンデス ………………………… (紅玉が現れる) 梁紅玉 少尉、ここにいましたか… シモン・フェルナンデス 梁曹長、こんな時間にどうしたんだ? 梁紅玉 今日の少尉の様子が変だと 望愛が心配していましたが拙者も気になったのです …どうかしたのですか? シモン・フェルナンデス …気にするな、何でもない 余計な詮索よりも今は明日の任務に集中しろ 梁紅玉 …分かりました しかし一人で何かを抱え込んでいるなら いつでも相談に乗りますよ シモン・フェルナンデス 今は誰にも話すことはない だが、気持ちは受け取っておく すまないが、今はこれくらいしか言えん 梁紅玉 拙者や望愛たちは少尉の部下であり仲間です そのうち打ち明けてくれることを期待してます では、失礼します (紅玉、去る) シモン・フェルナンデス 俺の過去の話など誰にも出来るはずがない… 話をしたところで信じてもらえるのだろうか? (画面に銃剣リグ・ヴェーダが映る) シモン・フェルナンデス 銃剣リグ・ヴェーダに潜む破壊の化身… 俺を破滅の道へと導いた悪魔の存在を… シモン・フェルナンデス あの力はもう使うことはない…そう決めた… 自分を制御出来なくなるあの力だけは… (画面が戻る) シモン・フェルナンデス 隊長、あなたはいったい… 俺をどこまで知っている…!? 次回予告 次回予告 ニコラス・ガルシア スポンサー希望者との面談が始まり 緊張が高まる我々第4小隊の隊員たち… ニコラス・ガルシア そこで勃発した代表殺害事件 偶然居合わせた私は殺人の汚名を着せられてしまう… ニコラス・ガルシア 次回、時の冒険者ACE ~後世へ語り継がれる叙事詩~ Page.2『勃発 -break out-』 ニコラス・ガルシア たった今、代表より機密任務を与えられた… 今すぐAOT本部から出発する、第4小隊出動だ!!
https://w.atwiki.jp/cscs/pages/2255.html
エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世 (再生の鼓動) CHARACTER CH-026 緑 2-2-0 R (常時) 《[2・X]R》配備エリアにいる、合計国力Xを持つ敵軍ユニット1枚の、特殊効果以外のテキストを、フェイズ終了まで無効にする。 ビバップ系 女性 子供 [0][0][0] 出典 「カウボーイビバップ」 1998
https://w.atwiki.jp/soufro/pages/54.html
Copyright © 2009 Frontier Works Inc./All Way Co.,Ltd. All rights reserved. 古王国の住人。 守護聖とも呼ばれ、防御能力に特化している。 パートナーに対しても、守護者として振る舞う。 重要な宿命を秘めた人間には複数の守護天使がパートナーとなる場合もあるという。 背中から光の翼を出現させ空を飛べる種族。 寿命:200年程度 身長:1m40cmから1m90cm程度。 体重:35キロから65キロ 初期クラス:プリースト スキル:禁猟区(サンクチュアリ) アナテース・アケイシア アリアス・ジェイリル アレキサンドライト・シルウェステル クイーン・ヴァンガード ザンスカール ツァンダ家 ハルカ・エドワーズ パム・クロッセ パートナー種族 マサラ・アッサム ミケーレ メニュー モーゼス リンスレット ルイーゼ・クレメント ルミーナ・レバレッジ 守護聖 悲恋のカルロ 用語辞典/さ 由良叶月
https://w.atwiki.jp/chaina_battle/pages/697.html
{{基礎情報 君主 | 人名 =ニコライ2世 | 各国語表記 =Template lang? | 君主号 =ロシア皇帝 | 画像 =Nicholas II of Russia, photograph.jpg | 画像サイズ =200px | 画像説明 =ニコライ2世 | 在位 =1894年11月1日 - 1917年3月15日 | 戴冠日 =1896年5月26日(ユリウス暦5月14日) | 別号 =ポーランド王、フィンランド大公 | 姓名 =ニコライ・アレクサンドロヴィチ・ロマノフ | 継承者 =ミハイル・アレクサンドロヴィチ | 継承形式 =皇太弟 | 配偶者1 =アレクサンドラ・フョードロヴナ | 子女 =オリガ・ニコラエヴナタチアナ・ニコラエヴナマリア・ニコラエヴナアナスタシア・ニコラエヴナアレクセイ・ニコラエヴィチ | 王家 =ロマノフ家 | 王朝 =ロマノフ朝 | 父親 =アレクサンドル3世 | 母親 =マリア・フョードロヴナ | 出生日 =1868年5月18日 | 生地 =ロシアのツァールスコエ・セロー | 死亡日 =1918年7月17日(享年50) | 没地 =ロシアのエカテリンブルク | 埋葬日 = 1998年7月17日 | 埋葬地 =サンクトペテルブルク、ペトロパブロフスク大聖堂 }} ニコライ2世(ニコライ・アレクサンドロヴィチ・ロマノフ、Template lang?、Template lang?、Template lang?、Template lang?、1868年5月18日(ユリウス暦では5月6日、ツァールスコエ・セロー)-1918年7月17日(ユリウス暦では7月4日、エカテリンブルク)(在位:1894年 - 1917年)は、ロマノフ朝第14代にしてロシア帝国最後の皇帝。ロシア正教の聖人に列せられている。 生涯 生い立ち、皇太子時代 アレクサンドル3世とその皇后マリア・フョードロヴナ(デンマーク王クリスチャン9世の第2王女)の第1皇子として生まれる。 皇后はヘッセン・ダルムシュタット公国の公女アレクサンドラ・フョードロヴナ(通称、アリックス)。皇子女にはオリガ皇女、タチアナ皇女、マリア皇女、アナスタシア皇女、アレクセイ皇太子がいる。また、イギリス国王ジョージ5世、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世とは従兄弟同士である。 1881年に革命家によって暗殺された祖父アレクサンドル2世の死に立ち会っている。父アレクサンドル3世につづき、宗務院長にして法律家、また専制護持のイデオローグでもあったコンスタンチン・ポベドノスツェフの教育に多大な影響を受けた。 ポベドノスツェフは、民主主義とは「下品な民衆の手に負えない独裁政治」であるとみなし、議会とは多数による専制にすぎず、野心のある政治家にかき回されるだけだと説いた人物である。皇太子時代のニコライは、このような保守的な教育のほか入念な軍人教育も受けており、好みも関心も、当時の普通の青年将校とほとんど変わらず、また、公的な宴会よりも軍隊のなかにいることを生涯好んだ。 皇太子時代の1890年から1891年にかけて、地中海、スエズ運河、インド、シンガポール、オランダ領東インド、フランス領インドシナ、香港、日本などアジア各地を訪問した。 日本には1891年4月27日、シベリア鉄道の起工式に参列する途中、ロシア軍艦アゾヴァ号で長崎に来航した。長崎への公式上陸は5月4日とされていたが、翌日より何度もお忍びで下船し、長崎と鹿児島に立ち寄った後、神戸を経て京都などを観光した。日本は政府を挙げてニコライの訪日を接待、公式の接待係には、イギリスへの留学経験があり当時の皇族中で随一の外国通であった有栖川宮威仁親王(海軍大佐)を任命、京都では季節外れの五山送り火まで行われた。5月11日、琵琶湖遊覧から京都に戻る際、滋賀県大津において、ニコライが日本国内をスパイしに来たと誤解した警備の巡査津田三蔵が、人力車に乗って通過するニコライを襲撃して傷を負わせた(大津事件)。津田はその場でギリシア王国王子や人力車夫の働きにより取り押さえられた。政府は事の重大さに驚き、松方正義首相はじめ政府首脳が次々に見舞い、明治天皇も京都の常磐ホテルに滞在していたニコライを見舞っている。 即位と結婚 1894年11月1日、父アレクサンドル3世の死去にともない、26歳でロシア皇帝に即位した。同じ年にドイツ帝国ヘッセン大公ルートヴィヒ4世の娘で、イギリス女王ヴィクトリアの孫娘でもあるアリックスと結婚、皇后アレクサンドラ・フョードロヴナとした。新皇帝ニコライ2世は即位するとただちに、ゼムストヴォ(ロシアの地方議会)の自由主義議員に対し、専制権力を温存する意思を宣言し、彼らの国政参加の願いを「非常識な夢」だとして退けた。 生まれつき気が弱く、優柔不断なところのあった新皇帝に対し、皇后アレクサンドラは気性の激しい女性で、母マリア・フョードロヴナとは性格があわなかったと伝わっている。しかし、ニコライは妻を熱愛し、彼女には頭が上がらなかった。 1896年露暦5月14日、モスクワのクレムリンに所在するウスペンスキー大聖堂で皇后とともに戴冠式をおこなった。戴冠式には、日本からは明治天皇の名代として伏見宮貞愛親王、特命全権大使として山縣有朋が出席している。なお、戴冠式の4日後、祝賀のためにつめかけた民衆が押しあってつぶされ、多数の死傷者を出す事故が起こっている。 この間、1895年4月の三国干渉ではドイツ、フランスをさそって「清国の秩序維持」を名目に、下関条約によって日本が得た遼東半島を賠償金3,000万両と引き替えに清に返還させ、同年、東清鉄道の建設を命じている。ロシアは1894年に露仏同盟をむすんで1882年結成の独墺伊の三国同盟に対抗しようとしたが、黄禍論者でもあったドイツ皇帝ヴィルヘルム2世はロシアの目を極東にむけさせることによって対露関係を調整しようとした。三国干渉は日本国民に反ロシア感情を植え付ける結果となり、日本はやむなく勧告を受け入れたものの「臥薪嘗胆」を合言葉としてナショナリズムの傾向が強まった。 日露戦争とロシア第一革命 Template see? ニコライ2世は初め、父の政策を受け継いで蔵相セルゲイ・ヴィッテを重用した。ヴィッテは1892年に運輸大臣、翌年には蔵相に就任しており、1903年まで現職としてロシア経済の近代化につとめた。なかでも鉄道網の拡大には熱心で、シベリア鉄道における彼の功績は大きかったが、ニコライはこれを退け、ベゾブラーゾフという山師的な軍人を取り立てて極東での冒険政策を推進した。これが日本との戦争をまねくこととなった。 ニコライは、ヨーロッパにおいては友好政策をとり、1891年にフランスと結んだ協力関係を1894年露仏同盟として発展させるとともに、オーストリア・ハンガリー帝国のフランツ・ヨーゼフ1世や従兄のドイツ皇帝ヴィルヘルム2世とも友好関係を保ち、万国平和会議の開催をみずから提唱して1899年の会議ではハーグ陸戦条約の締結に成功した。 いっぽう極東に対しては、1898年には旅順・大連を租借し、旅順にいたる鉄道敷設権も獲得して旅順艦隊(第一太平洋艦隊)を配置、さらに1900年の北清事変にも派兵して、事変の混乱収拾を名目に満州を占領、日英米の抗議による撤兵を約束したにかかわらず履行期限を過ぎても撤退せずに駐留軍の増強を図り、さらに権益を拡大するなど極東への進出を強力に推し進めていた。同じころ朝鮮半島の保護に乗り出した日本と利害が対立するようになり、自身の金銭上の利害関係を有した大韓帝国にも兵を入れ、伊藤博文ら日本との外交交渉も拒むなど、ニコライは、日本との戦争に持ち込むによって国内の不満をそらそうとした。 ロシアでは、1900年から1901年にかけて起こった経済危機により、工業製品の発注が激減し、失業者が増加したのみならず、農村でも不作が続いていた。そのような状況下で戦争をはじめることにヴィッテは反対し、戦争回避を主張したが、政敵であった内相ヴャチェスラフ・プレーヴェや強硬派ベゾブラーゾフらの策動によってこの主張は退けられ、陸軍大臣アレクセイ・クロパトキンや関東州総督のエヴゲーニイ・アレクセーエフも主戦論を支持して、1904年2月、日本側の攻撃をもって日露戦争が勃発した。しかし、ロシアは小国と侮っていた日本に敗戦を重ね、ロシア民衆は徴兵を逃れて革命の芽を育てた。 1905年1月9日、莫大な戦費や戦役に苦しんだ民衆が皇帝への嘆願書をたずさえてサンクト・ペテルブルクの冬宮殿前広場に近づくと、兵士は丸腰の10万もの群衆に発砲し、2,000~3,000人の死者と1,000~2,000人の負傷者を出した。血の日曜日事件である。敗戦による威信の低下に加え、皇帝が民衆に対して友好的であるというイメージも完全に崩れ去った。 この事件により、ニコライ2世はヴィッテを再登用して戦争の早期終結に当たらせると同時に、プレーヴェ暗殺後に内相を務めていたスヴャトポルク=ミルスキーを解任して、後任にアレクサンドル・ブルイギンを任命した。 6月8日、アメリカ合衆国のセオドア・ルーズベルト大統領が日露両国に講和会議開催を呼びかけ、10日には日本政府が、12日にはロシア政府がそれを受諾している。 6月27日には、黒海艦隊戦艦ポチョムキンで水兵による反乱が起こり、翌28日には港湾でゼネストが起こり、暴動が拡大した。ポチョムキンの反乱に加わったのは駆逐艇1隻と戦艦ゲオルギ・ポピエドノセッツであった。ポチョムキンはルーマニアへ逃げ込んだが、説得に応じて投降した反乱水兵はすべて処刑されるかシベリアへの流刑を言い渡されている。 叔父でモスクワ総督のセルゲイ大公が2月に暗殺されると、ニコライは譲歩に応じ、8月、ブルイギン宣言を発した。これは「ツァーリを輔弼する」議会創設、信教の自由、ポーランド人のポーランド語使用、農民の弁済額の減額を認めたものだったが、この程度の譲歩では秩序回復は期待できないことから、ツァーリの諮問に応じるドゥーマ(議会)の創設に応じた。また、9月には合衆国東部のポーツマスに全権としてヴィッテを派遣して日露講和条約(ポーツマス条約)を結んだ。 しかし、ドゥーマの権限があまりに小さいこと、また、選挙権に制限が加えられていることが明らかになると、騒乱はさらに激化し、10月にはゼネストにまで発展した。露暦10月14日、ヴィッテはアレクシス・オボレンスキイとの共同執筆による十月宣言をニコライ2世に提出した。宣言は9月の地方議会ゼムストヴォの要求(基本的な民権の承認、集会の自由、祭儀の自由、政党結成の許可、国会開設、普通選挙に向けた選挙権の拡大)に沿った内容であった。 ニコライは3日かけて議論したが、虐殺を避けたいツァーリの意志と他の手段を講じるには軍隊が力不足という現状から、ついに1905年10月30日(露暦10月17日)に宣言に署名した(十月詔書)。彼は署名したことを悔しがり、「今度の背信行為は恥ずかしくて病気になりそうだ」と語ったとされる。宣言が発布されると、ロシアの主要都市では宣言支持の自発的なデモが起こった。 ニコライは皇帝専制権が残存する憲法(「基本法」)を発布し、1906年ロシア国会(ドゥーマ)を開催したものの、あまりに自由主義的であるとしてただちに解散、その直後の7月に首相としてピョートル・ストルイピンを登用した。ストルイピンは1906年9月9日と、1910年6月14日の法律で、農奴の身分を完全に廃止して個人農を推進するなど、「ストルイピン改革」と呼ばれる近代化を進めたが、のちに、その強いイニシアティブに不快感をもった皇帝と対立した。 170px|right|thumb|1910年の肖像画([[ボリス・クストーディエフ画)]] ニコライは翌1907年の国会も前年の国会同様「不服従」の理由で会期中に解散させ、反ユダヤ宣伝とテロ活動をさかんにおこなっていた極右団体「ロシア人同盟」を支援した。3度目の国会では選挙法を改正して投票資格に大幅な制限を加えたため、貴族ばかりが当選する「貴族のドゥーマ」となった。 日露戦争中の1904年8月に生まれた皇太子アレクセイは、当時不治の病とされた血友病の患者であり、皇帝夫妻は幼い皇太子の将来の身を案じていた。 1905年11月、グリゴリー・ラスプーチンという農民出身の祈祷僧が宮廷に呼ばれた。ラスプーチンが祈祷を施すと不思議なことにアレクセイ皇太子の病状が好転した。このことから、アレクサンドラ皇后が熱烈にラスプーチンを信用するようになり、愛妻家であった皇帝も皇后に同調した。その後もラスプーチンはたびたび宮殿に呼び寄せられた。皇帝一家がラスプーチンを「我らの友」と呼び、絶大な信頼を寄せたことから、ラスプーチンもいつしか政治にまで口を挟むようになっていた。 ストルイピンは、ラスプーチンを皇帝の家族から遠ざけるよう尽力した数少ない人物であったが、1911年、皇帝の目の前でドミトリー・ポグロフという人物によって銃撃された。 ラスプーチンは、馬泥棒の経歴が暴かれ、女信者とのみだらな素行を教会に告発され、新聞でも報じられたにもかかわらず、皇后の信頼は崩れず、教会の要職に自分の庇護者を任命させるなど、影で絶大な権力をふるった。1912年のドゥーマでは皇后がラスプーチンを「皇帝一家の友」としたことが問題にされている。皇帝の周囲にはラスプーチンを排除する声もあったが、優柔不断といわれた皇帝は皇后の意向や皇太子の病気に配慮してこれを拒否した。 大戦、革命、そして最期 Template see? 1914年6月、サライェヴォ事件が起き、7月28日にオーストリア・ハンガリー帝国がセルビアに宣戦を布告すると、ロシア軍部は戦争準備を主張し皇帝ニコライへ圧力を掛けた。ニコライとドイツ皇帝ヴィルヘルム2世との間の電報交渉は決裂し、彼は第一次世界大戦拡大の要因の一つといわれるロシア軍総動員令を7月31日に布告して、汎スラヴ主義を掲げて連合国として参戦、ドイツとの戦端をひらいた。ドイツ語風の名をもつ首都サンクトペテルブルクもペトログラードと改められた。 しかし1915年春に、近代兵器を擁するドイツに大敗を喫して戦況が悪化し「大退却」を余儀なくされると、同年9月5日、皇帝は、ラスプーチンの予言もあって、ほとんどの閣僚が反対したにもかかわらず、叔父にあたる司令官ニコライ大公を罷免し、自ら前線に出て最高司令官として指揮を執った。しかし、これは他の連合国から信頼の厚かったニコライ大公に代わるもので必ずしも好評ではなかった。ただし、1916年6月の浸透戦術を用いたブルシーロフ攻勢では辛くも勝利をつかんでいる。 皇帝不在の都ペトログラードでは、ニコライ2世から後を託されたアレクサンドラ皇后とラスプーチンが政府を主導していたが、気に入らない人物を次々に罷免するなど失政が目立った。人気のなかった2人に対して、貴族から民衆までが“ドイツ女”“怪物”と蔑んで憎悪の対象とした。皇后とラスプーチンの肉体関係さえ噂され、皇帝の権威はさらに失墜した。 ロマノフ家に対する批判的機運が高まったことから、保守派は帝政を救おうとしてニコライの譲位を画策した。1916年12月、ラスプーチンは皇帝の従弟にあたるドミトリー大公や姪の夫ユスポフ公らによって暗殺されたが、皇帝は孤立の度合いを深めるばかりであった。 1917年1月には、改善しない戦況と物資不足に苦しんだ民衆が蜂起した。軍隊の一部も反乱に合流し、ロシアは完全に混乱に陥った。ロシアが近代的な総力戦を継続することは限界に達していたのである。 こうした状況下、アレクサンドル・ケレンスキーが指導する二月革命が起こり、3月8日にはペトログラードで暴動が起こると、ニコライは首都の司令官に断乎たる手段をとるよう命じ、秩序回復のために大本営から首都にむけて軍をさしむけた。しかし、内閣は辞職し、軍に支持されたドゥーマは皇帝に廃位を要求した。1917年3月15日(露暦3月2日)、ニコライ2世は、最終的にはほとんどすべての司令官の賛成によってプスコフで退位させられた。このときニコライは、本来後継者として予定されていた皇太子アレクセイではなく、弟のミハイル・アレクサンドロヴィチ大公に皇位を譲った。しかし、ミハイル大公は即位を拒否したため、ここに300年つづいたロマノフ朝は幕を閉じた。露暦3月7日には臨時政府によって自由を剥奪され、ツァールスコエ・セローに監禁された。皇帝一家をイギリスに亡命させる計画もあったが、ペトログラードのソヴィエトを中心として反対論があり、同年8月、皇后や5人の子どもとともにシベリア西部のトボリスクに流された。 ボリシェヴィキによる十月革命がおこってケレンスキー政権が倒されると、一家はウラル地方のエカテリンブルクへ移され、イパチェフ館に監禁された。一家は厳しく監視されていたが、たがいに協力しあって生活を送った。 しかし、チェコ連隊の決起によって白軍がエカテリンブルグに近づくと、ソヴィエト権力は皇帝が白軍により奪回されることをおそれ、1918年7月17日、ウラジーミル・レーニンよりロマノフ一族全員の殺害命令を受けたチェーカー次席のヤコフ・ユロフスキー率いる処刑隊が、皇帝一家7人と従者3人、侍医1人をイパチェフ館の地下で銃殺した。遺体はただちに焼却されて付近の塩山に埋められた。 ソビエト連邦崩壊後の1994年、発見された遺体が本人たちのものであることが確認され、2000年8月、ニコライ2世はロシア正教会において家族や他のロシア革命時の犠牲者とともに列聖された。 人物 若いころのニコライはピエール・ロティの小説『お菊さん』の愛読者で、皇太子時代に訪れた長崎では、鼈甲細工の屋形船、煙草盆、茶箪笥、金作陣太刀、山水蒔絵長角箱、七宝焼の花瓶、竹杖、吸物椀、香炉台、竹製茶籠、美人画団扇、柳行李、鉄瓶、有田焼、長崎の全景写真など手当たり次第日本の工芸品その他の文物を買いあさり、長崎停泊中の軍艦に市内の彫り師を招いて右腕に入れ墨をするなど、たいへん日本好きの青年であったという。 ニコライ2世は、首都ペトログラード(サンクト・ペテルブルク)を好まず、生地のツァールスコエ・セロー(現プーシキン市)を愛し、そこに居住することが多かった。 ニコライ2世はひ弱で無能な皇帝とイメージされることが多い。有能な人物に反感を覚えるタイプであったため、治者には向かないとする批評もある。実際は写真撮影が趣味の家庭人で誠実な人であったという。外交においても、同盟国に対しては忠実であった。フランス革命期のルイ16世と同様、革命期に生まれなければ平凡な人生を送れたかもしれない悲劇の人物である。 革命が起きた直後、ニコライ2世は従兄弟のジョージ5世治下のイギリスへ亡命しようとした。しかし社会主義に対し好意的な労働者や知識階級の暴動が起きることを恐れたイギリス政府はこの要請を黙殺。一方、同じく従兄弟であるヴィルヘルム2世は逆にドイツへの亡命をニコライ2世に勧めたものの、交戦国への亡命を躊躇してしまったため、死に至ることとなってしまった。 死後 皇帝一家の最後の状況については長年さまざまな噂が流れていた(“5番目の皇女”がいる、皇帝一家は死んでいない、など)。末娘アナスタシア皇女を名乗る女性(アンナ・アンダーソンなど)がヨーロッパ各地に現れ、世間の話題をさらうこともあった。一方、一家が殺害されたイパチェフ館は、モスクワの指令を受けたボリス・エリツィンにより、1977年に解体された(ロシア連邦大統領になった後に、彼はこの件について釈明し、謝罪している)。その後、1989年になって皇帝一家の遺骨が発見され、いったん埋め戻された。 1991年、ソビエト連邦の崩壊によって公開された記録から、皇帝一家全員が赤軍によって銃殺されたことが正式に確認された。その後、改めて掘り起こされた遺骨のDNA鑑定を行うため、残されていた複数の資料との照合が行われた。その中には日本に保管されていた『大津事件血染めのハンカチ』も含まれていたが、サンプルの量が少なく、この資料からは血液型の判定までしか行えなかった。結局他の資料から遺骨がニコライ2世本人のものと判明。ロシア正教会は他のソビエト革命の犠牲者とともにニコライ2世とその家族を「新致命者」(殉教者の意)として列聖した。この列聖には、エリツィンの意向が働いていた。 関連作品 映画『ニコライとアレクサンドラ』(1971年)監督:フランクリン・J・シャフナー 映画『ロマノフ王朝の最後』(1981年)監督:エレム・クリモフ 小説『死後の恋』(夢野久作) 漫画『ゴルゴ13』【すべて人民のもの】 関連項目 ロシア美術館 ニコラシカ(カクテル) スヴェン・ヘディン 参考文献 フランソワ・トレモリエール、カトリーヌ・リシ編『図説 ラルース 世界史人物百科Ⅲ〔1789-1914〕』原書房、2005.4、ISBN 4-562-03730-X 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年4月2日 (水) 22 49。